海外のNIPT《新型出生前診断》の現状は?日本より進んでいる?

新型出生前診断【NIPT】
世界のNIPT

日本では2013年より、
NIPT(新型出生前診断)がはじまりました。

NIPT(新型出生前診断)では、
妊娠10wから、
非常に精度が高く、
採血のみという負担のない検査
で、

ダウン症候群(21トリソミー)をはじめとした、
エドワーズ症候群(18トリソミー)
パト―症候群(13トリソミー)といった 、

先天性の疾患(染色体異常・形態異常) の有無を調べることができます。

優秀な検査ではあるものの、まだ歴史も浅く、
「安易な人工妊娠中絶に繋がる」「命の選別にあたる」などの厳しい意見もあり(我が子に対する決断に安易なんて事は無いとは思いますが)、保険適用外であり認定施設での検査となると年齢条件(35歳以上)や紹介状が必要など、まだ積極的に行われていない状況です。

すでに優秀な検査という事はお話しましたが、

実は海外ではこのNIPT検査
すでに当たり前のように行われている国もあり、
簡単に見ていくと、

例えば、
【イギリス】

イギリスのNIPT
イギリスでは全ての妊婦さんが対象で、
2004年から国家プロジェクトとして進められています。
そのため、NIPT(新型出生前診断)の費用は公費で賄われています。
出産しても中断しても、
福祉面やカウンセリング面などの手厚いサポート体制を準備しています。

【アメリカ】

アメリカのNIPT
アメリカでは希望をする全ての妊婦さん(州によっては義務づけているところもあります)が対象で、全米でも検査の認知度は高く、州によってはNIPT検査にかかる費用は公費で行われています。

【フランス】

フランスのNIPT
フランスでは女性の自由な選択が重要とされています。
医師がスクリーニング検査を紹介することが義務であり、
NIPT検査後もサポート体制の準備があります。

また、
極端なアイスランドの例で言うと、

アイスランド政府は
出生前診断という選択肢が全ての妊婦に提示されなければならない」としており、
実際、80~85%の妊婦が出生前診断を希望するという。
加えて同国は法律で、妊娠16週目以降であっても胎児がダウン症などの障害を有している場合は堕胎することを許可している。
アイスランドの遺伝子学者カリ・ステファンソン氏はCBSニュースの取材にこのように語った。
「私の理解では、われわれは基本的にダウン症を社会から撲滅したのです。今やアイスランドにはダウン症の子供すらほぼ見られません」「健康な子供を熱望することは何ら悪いことではないと私は考えています」

出典:アメリカでダウン症の堕胎禁止へ アイスランドではほぼ100%が堕胎 より
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14393

と、
積極的に、
新型出生前診断(NIPT)が行われています。

今回は、
その海外のNIPT事情を深堀していきます。

↓そもそもNIPT(新型出生前診断)とは?↓

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NIPT《新型出生前診断》発祥の地アメリカは?

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アメリカではNIPT《新型出生前診断》に限らず、
出生前診断をしっかり受けるというのが一般的となっています。

出生前診断に関するアナウンスもしっかりされ、
出生前診断の種類やそれぞれの意義など妊婦さんに対する教育も進んでいるようです。

費用に関しても、
しっかりと保険が適用され妊婦さんの負担が少ない(もしくは負担無し)ように公費で賄われています。

NIPT(新型出生前診断)自体の認知も高く、
日本では陽性だとほとんどの方が中絶を選択しますが、
アメリカですと6割ほどと
ダウン症などに対する社会のフォロー体制の広がり、
教育がしっかりとされている事が伺えます。

たしかに、
日本ではまだ絶対数、認知が少ない中、
検査を受けるということは、陽性の場合産まないという決断のもと受けている方が多いと思うので中絶率(日本は9割超)をこのまま比較することはできませんが、
理解を深める事や社会のフォローで一概に
「安易な人工妊娠中絶に繋がる」「命の選別にあたる」
と否定的な事を言うこともないような気がします。

繰り返しになりますが、
中絶を選択することを安易に決断している方なんていないと思うので・・。

アメリカの「出生前診断」の受け方。カリフォルニアでの体験談

極端な例アイスランドでは

アイスランド国旗

極端な例でいくとアイスランドです。

アイスランド政府は
「出生前診断という選択肢が全ての妊婦に提示されなければならない」としており、
実際、80~85%の妊婦が出生前診断を希望するという。
加えて同国は法律で、妊娠16週目以降であっても胎児がダウン症などの障害を有している場合は堕胎することを許可している。
アイスランドの遺伝子学者カリ・ステファンソン氏はCBSニュースの取材にこのように語った。
「私の理解では、われわれは基本的にダウン症を社会から撲滅したのです。今やアイスランドにはダウン症の子供すらほぼ見られません」「健康な子供を熱望することは何ら悪いことではないと私は考えています」

出典:アメリカでダウン症の堕胎禁止へ アイスランドではほぼ100%が堕胎 より
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14393

BS世界のドキュメンタリー「ダウン症のない世界?」
2016年イギリス製作のドキュメンタリーより抜粋

アイスランドは障害者に対する政策が進んでいるが、
それでもこの5年で、
ダウン症の可能性が高いと診断された人は100%中絶しているらしい
新聞には「ダウン症の人は存在価値がない」とする投稿があり
ハルドラさんという30代のダウン症の女性が
「私たちに存在価値がないと誰が決めつけられるのか」と抗議したそうです。

サリーは彼女に話を聞くと
「出生前診断で赤ちゃんが中絶されるのは辛い」
サリーは
「あなたが声を上げたこと自体が素晴らしい、発言したことに価値がある」
と彼女を抱きしめていました。

ハルドラさん自身は、ダウン症を抱えつつも二か国語を話し、
仕事もしていて結婚予定の相手もいるんだそうです。

たしかにかわいらしい女性でした

次にサリーは、アイスランド国民の遺伝情報データを蓄積している神経学者ステファンセン氏を訪ねていました。

彼の持つ情報は、能力や遺伝性の病気があるか、などの予測にはつながる、とのことです。
「アイスランドでは、ダウン症の出生前診断を受けた人の100%が中絶する、この現象を成功と見ているのですか」
「成功かどうかは分かりませんが、この傾向は思慮に欠けている、とは思います」
彼は自分の知り合いに素晴らしい人間がいて、その人の息子はダウン症だが2人には愛情が感じられ、その姿はとても美しい…」と話したうえで

「しかし現実はダウン症の子供は中絶される、現実は残酷ですそれが正しいのかどうかは分からない」
そして、
「言えるのは、中絶するかの判断は出産する本人にゆだねられるべきだということです、それ以外は理不尽です」

サリーもその言葉にうなずいていました。

302

アイスランドの学者さんが言うとおり、
せっかく授かった命が、
健康である事、ダウン症ではないことを確認することは悪いことではありません。


が・・・・、
ここまでいってしまうとこれこそ 「命の選別にあたる」
ということになり非常に難しい問題です。
撲滅といういいかたも少しひっかかりますね。

本当に残酷という言葉が正しいかわかりませんが、
本当に本当に難しい問題だと思います。

NIPT自体は精度が高く、母体、赤ちゃんともに負担が無いことから優秀な検査であるのは間違いなく、陰性という結果を得られれば安心も得られる検査です。

当事者となり考えれば考えるほど答えは出ませんね・・・。
私も受検し、陰性の結果を受け無事出産となりましたが、少し浅はかだったような気がします。
もう少し、いろいろな国を調べようかと思いましたが、
非常に重い気持ちになったため少し休憩したいと思います。

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追記:イギリスの場合

英国内どこでも、無料で検査を受けることができます。対象となるのは、妊娠初期のコンバインド検査で中間的なリスク値になった方です(高確率になった方は、絨毛検査や羊水検査の対象となる)。検査項目は3種のトリソミー(21, 18, 13トリソミー)に限定されています。

前提となるのは、全ての妊婦さんが、無料でコンバインド検査(NT計測と血清マーカー検査の組み合わせ)を受けられることです。全国で均一化を図るために、超音波検査はNT計測のみとなっています。NT計測については、どの施設でも正確な計測が行なわれるよう教育・普及が徹底されています。

また、このサービスの他に、希望すればプライベート・クリニックで検査を受けることも可能です。こちらは有料になりますが、超音波検査はより精密・詳細な内容になります(当院で行なっている検査に近いものです)。そして、NIPTで検査する項目も希望に応じて追加可能です。

プライベート・クリニックでの検査は、精密な超音波の検査とNIPTを組み合わせた価格で、400〜900ポンド(約60,000〜130,000円)です。

英国の大きな特徴は、なんといってもこれから生まれてくる赤ちゃんについて、全国どこでも平等に均一な検査を受けられる仕組みをつくって、国の方針として維持し続けていることでしょう。国としてどういう次世代にしたいのかが明確です。このあたりが我が国の状況との大きな違いではないでしょうか。

国全体でこのような検査を推進する施策を行うことについては、必ずといって良いほど、「命の選別だ」「障害児をいらないことして扱うのか」という否定的意見が湧き上がるわけですが、この検査を受けることについては、強制していませんし、ましてやその結果妊娠中絶を行うことを強制している訳でもありません。そして実際に生まれてくる/生きて生活している、障害を持ったこどもや大人に対しては、手厚い福祉施策をおこない、また教育環境を充実させることで対処しようとしています。

実際に生まれてきて、日々生活している人を尊重することと、今妊娠している人の心配や不安に対応し、意思を尊重すること。そのどちらも大事なことで、それぞれに手厚くすることが、未来に向けて必要なことなのではないかといことを感じさせられました。

NHSのホームページのタイトルが、NHS Choicesとなっていることが、象徴的であると感じます。全ての国民が、自分の意思に基づいてchoice(選択)できる世の中であってほしいと考えています。

http://drsushi.hatenablog.com/entry/2017/11/23/133624より

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追記:シンガポール

シンガポールでは経済が急速に発展し、街にはきれいな高層ビルが連なるようになりました。シンガポールでもNIPT(新型出生前診断)を受けることは可能ですが、妊婦さんから採取した血液をアメリカの検査機関に輸送する体制となっています。

シンガポールでNIPT(新型出生前診断)を受ける場合、かかる費用は約1,000ドルとなります。他の海外事例や日本の相場と比較してみると、フランスよりは高く、日本よりも安いということになります。

アメリカの機関で検査を行うこともあり、結果が出るまでには約2週間かかります。まずは電話で連絡をもらい、後日書面の形でも結果を受け取るという形になることが一般的です。なお、シンガポールでも希望すれば赤ちゃんの性別についても教えてもらうことが可能です。

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