妊娠がわかった皆さんへ、
ご妊娠おめでとうございます。
どんな赤ちゃんが産まれてくるのか、非常に楽しみですね!!
そんな楽しみとともに、
「しっかりと育ってくれているかな?」
「健康な子が産まれてくるかな?」
気になる妊婦さん、パートナー、そのご家族も多いかと思います。
私も、
無事産まれるまで不安で心配で、
先生にしつこく相談したり、
ネットで調べに調べて、
納得したり、安心したり、勝手に不安になってしまったりして、
そんな中、得た内容を伝えていきたいと思います。
今回は、
妊娠後、早期に、
そして負担なく・かなり高い精度で
赤ちゃんにダウン症をはじめとする染色体異常がないかどうか検査できるという、
これだけ聞くとなんだか凄そうな
新型出生前診断「NIPT」のお話です。
出生前診断とは?わかりやすく解説
出生前診断とは?
「自分の赤ちゃんが健康であってほしい」
という願いは、
すべてのママ、パパ、ご家族の願いです。
通常の妊婦検診における胎児超音波検査でも、
生後早期に治療の必要となる多くの病気がみつかるため、
これで十分とも考えられていますが、
近年では医学の進歩により、
赤ちゃんについての情報が、
お腹にいる状態で早期に知る方法が開発されてきました。
それが、
「出生前診断」であり、
お腹に命を宿して間もないうちから、
どのような病気や異常を持っているかを調べ、診断を行うことです。
この診断では、
主に先天性の疾患(染色体異常・形態異常)を調べることができます。
よく知られているのは染色体異常を調べる検査であり、
具体的には、
ダウン症候群(21トリソミー)、
エドワーズ症候群(18トリソミー)、
パト―症候群(13トリソミー)
を調べることができます。
ダウン症は知っている方、
聞いたことがある方が多いと思います。
出生前診断でわかること3つの染色体異常とは
パト―症候群 13トリソミー | エドワーズ症候群 18トリソミー | ダウン症候群 21トリソミー | |
身体的特徴 | 成長障害 呼吸障害・摂食障害 | 胎児期からの成長障害 呼吸障害・摂食障害 | 成長障害 筋肉の緊張低下 特徴的顔貌 |
合併症 | 口唇口蓋裂 多指趾症 眼の病気 心疾患(80%) 全前脳胞症 等 | 心疾患(90%) 消化管奇形 口唇口蓋裂 関節拘縮 等 | 心疾患(50%) 消化管奇形(10%) 甲状腺疾患 耳鼻科疾患 眼科的疾患 等 |
発達予後 | 運動面、知的面ともに強い遅れを示す。 言葉の使用は難しいが、サインや表情で応えることが可能なこともある。 気管挿管や呼吸補助が必要である。 | 運動面、知的面ともに強い遅れを示す。 言葉の使用は難しいが、サインや表情で応えることが可能なこともある。 気管挿管や呼吸補助が必要である。 | ダウン症候群の子どもの多くは、支援クラスを利用しながら地元の学校や特別支援学校に通っている。 スポーツ、芸術などのさまざまな分野で活躍している人がいる。 |
寿命 | 90%は1年以内 | 胎児死亡も高頻度(50%) 50%は1か月、90%は1年 | 50‐60歳 |
出生前診断でわかる先天性の疾患(染色体異常・形態異常)とは?
↑先天性疾患に関してはこちらへどうぞ↑
出生前診断とは?まとめ
出生前診断とは、
お母さんのお腹の中にいる早期の段階で知ることのできる検査であり、
前もってこういった情報を知ることにより、
・赤ちゃんの体を守ることだけでなく、妊婦さん(お母さん)の体をリスクから守ることができる
・治療を早期に始められる
・生後、重い状態にならないような準備ができる
・情報を得ることで選択肢を持つことができる(中絶という選択肢)
こういったプラス面があります。
【参考】出生前診断とは?《胎児生命科学センター》
新型出生前診断【NIPT】とは?いつからいつまで受けられるの?
新型出生前診断【NIPT】の特徴
出生前診断にはいくつか種類があり、
まず、
正確に診断を下すものとして、
いわゆる「確定検査」と呼ばれる、
「羊水検査」や「絨毛検査」があります。
しかし、
羊水検査(子宮に針を刺す)や絨毛検査は、精度が高いものの、
わずかながらも流産の可能性(リスク)があるため、
これらの検査を行うかどうかを判断するために非確定検査を先に行います。
少し前までは、
非確定検査(コンバインド検査・母体血清マーカー検査)の精度の低さが問題ではありましたが、
日本では2013年より
今回ご紹介の「NIPT(新型出生前診断)」
が開始され、その、
・採血だけですむ(母体・胎児ともに負担がなく安全)
・検査が受けられる時期が早く長い(10w~18W程度までが一般的)
ということにより、
多くの妊婦さんが受検、
年々受検者数が増加、注目されております。
検査としては採血のみと非常に簡単で負担が少ないうえに、
確定検査ではないものの、99%の精度と非常に優秀な検査です。
その優秀さゆえに、すでに海外では、
すべての妊婦さんを対象に国のお金で受けさせている国もあるくらいです。
※NIPT:non-invasive prenatal testing
非侵襲的出生前検査
【参考】新型出生前診断NIPTとは?《GeneTech株式会社》
【参考】「母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)」を考えている妊婦さんへ
新型出生前診断NIPTはいつからいつまで受けられる?
いつからいつまで受けられる検査?
新型出生前診断【NIPT】は、
いつからいつまで受けることができるのでしょうか。
その答えは、
一般的には妊娠10週~18週目といわれています。
陽性だった場合、
確定検査や中絶などを検討する場合を考えると早い方が良いでしょう。
早く受けられるクリニックでは9週から可能な所もあります。※青山ラジュボークリニックなど
また、
18週以降も中絶等の対応は間に合わないですが、
とにかく赤ちゃんの状態を知りたいという方向けに期間外でも実施してくれるクリニックもあります。※奥野病院・八重洲セムクリニックなど
NIPTとその他出生前診断の比較:各診断はいつからできる?どんな検査?
出生前診断ごとに、
受けることのできる時期だけでなく、
対象となる疾患、検査に伴うリスクや留意点も異なります。
NIPT(新型出生前診断)ダウン症陰性適中率99%以上の検査
陽性時対応を考えると早めの受検をおすすめします(18wも受けられる施設もあります)
内容:母体の血液中に含まれる胎児のDNAを検査して、
ダウン症など染色体異常がある確率を調べる
特徴:精度が非常に高い。実施期間も早くから可能で(10週~18週)リスク、負担もありません。
コンバインド検査
特徴:コンバインド検査は非確定的検査に含まれるので、必ずしも受ける必要はありませんが、検査結果を確定させるためには絨毛検査や羊水検査が必要です。 また、コンバインド検査で陰性だからといって、確率が低いという意味なので先天性疾患(染色体疾患)がないとは言い切れないことも注意すべき点です。
母体血清マーカーテスト(クワトロテスト)
特徴:クアトロテストはスクリーニング検査(振り分ける検査)であるため、確定診断はできません。新生児の3~5%は何らかの先天異常をもって生まれてくるといわれており、対象疾患でなくても、出生後にその他の染色体異常や先天異常が見つかる場合があります。
※クアトロテストは年齢による影響を大きく受けます。
それは高年齢になるにつれて、基準値となるダウン症や18トリソミーなどの平均的な出生確率が上昇するためです。
クアトロテストは各年齢の平均的(厳密には中央値といいます)な出生確率を血液検査のデータで補正するというふうに考えていただくと理解しやすいです。
同じ血液検査の結果でも年齢が異なると算出された確率が異なるのはそのためです。
全国の産科施設で、NIPTの代わりに妊娠中期の血清マーカー検査(例えばクアトロテスト など)を受ける人が増えているようです。これは、一般の産科診療所では「NIPTはできないけれど、代わりにこの検査ならできる。」ということで、検査料金もより安いこの検査を行う結果になっているからです。こんなことになっている国はありません。なぜなら、血清マーカー検査は、NIPTが実用化される前に行われていた、同じ目的で、より検出率が低く、偽陽性率の高い検査だからです。NIPTが実用化されてからは、この検査は過去のものとして廃れているのが普通です。
胎児ドック
胎児ドックは出生前診断のうち、非確定的検査に分類されており、超音波機器を使用した検査です。
胎児ドックで行う超音波検査は妊婦健診で赤ちゃんの様子を確認する「通常超音波検査」とは異なり、「胎児超音波検査」と呼ばれ、お腹の赤ちゃんの形態や発育状態を詳細に観察し、赤ちゃんの病気の可能性について調べます。
羊水検査
内容:羊水から胎児の細胞を採って調べる
絨毛検査
内容:胎盤の絨毛を採って調べる。受けられる施設はかなり少ない
NIPT(新型出生前診断)は
最終的に確定検査は必要なものの、従来の検査と比べ、
圧倒的な精度の高さと、採血だけという負担のない検査、
そして早期からの受検が可能と、
注目されるのがわかる非常に優秀な検査となっています。
皆さんのNIPTに対する独自アンケート結果by◎まるねこママ
実際に、
NIPT(新型出生前診断)を受検された方の声としても、
・流産リスクがないから非常に安心
・妊娠早期から検査ができる【10w~18w程度】
・精度が高い
・採血のみなので簡単
という声がアンケートの上位評価に入っているようです。
◎まるねこ&◎まるねこママのツイッターアカウントで
NIPTに関して独自アンケートを実施したところ、
(81人のご協力いただいた方々ありがとうございました!)
40%の方が不要とお答えになっているものの、
60%もの方が認可・認可外施設で実施・検討されているという結果が出ました。
NIPT(新型出生前診断)独自アンケート結果
日本トレンドリサーチ・NIPTに関する調査
■妊娠中にNIPT(新型出生前診断)を「受診した」のは18.2%
昨今、日本では晩婚化が進み、それに伴って一般的に高齢出産とされる35歳以上での出産も増えているようです。
高齢出産では、赤ちゃんが染色体異常を持って生まれる確率が高くなるなど、様々なリスクが指摘されています。一方、遺伝子検査の進歩とともにさまざまなことが出生前にわかるようになりました。
「NIPT」という新型出生前診断を受けることで、赤ちゃんの特定の染色体疾患を調べることもできるようです。今回は青山ラジュボークリニックと共同で、お子さんがいる全国の45歳以下の男女275名を対象に、「NIPT」についてアンケートをおこないました。
「NIPTに関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年7月7日~7月13日
質問内容:
質問1:子供が生まれる前にNIPTを受診しましたか?
質問2:受診しようとの考えもあったうえで、「受診しない」という結論にした理由や経緯などを教えてください。
質問3:受診しようと考えなかった理由を教えてください。
集計対象人数:275人
集計対象:事前調査で、「子供がいる」と回答した45歳以下の男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。■子供が生まれる前にNIPT(新型出生前診断)を受診しましたか?
まずは、子供が生まれる前の妊娠中に、自分または配偶者が、NIPT(新型出生前診断)を受診したか聞きました。「受診した」と回答したのは18.2%でした。
一方で、「受診していない」と回答したのが70.5%。また、「受診しようと考えたが、受診していない」方も11.3%いる結果となりました。
受診しようとの考えもあったうえで、「受診しない」という結論にした理由や経緯などについて聞きました。
受診しようとの考えもあったうえで、「受診しない」という結論にした理由や経緯
- 母親とお腹の子供に負担がかかるかもしれないと思ったから。(40代・男性)
- 色々と考えたが、何があっても生まれてきてくれればそれだけでいい、この子自身を大切にすると決めたから。(30代・女性)
- 担当の先生にやった方がいいかを伺い、年齢的にもやらなくて良いと言われ、エコーでも特に異常がなかったので信じようと思った。(30代・女性)
- コロナの影響で受診回数を出来るだけ減らしたかった。(40代・女性)
- 費用がかかるし効果が見込めるかどうか不安だったから。(40代・男性)
- 確率的に低いと思ったし、生まれたら生まれたで育てるつもりだった。(40代・男性)
- どこで受けられるのかよくわからなくて結局やめてしまった。(30代・女性)
「受診していない」と回答した方に、受診を考えることもなかった理由について聞いたので、一部を紹介します。
受診しようと考えなかった理由
- 受診しようという考えすら浮かんでこなかったが、もし受診して結果が悪ければ、それはそれで死ぬほど悩むと思うから。(30代・女性)
- 高齢出産等、不安要素があったならば考えたと思う。(30代・女性)
- 母体や胎児に何かしらの影響が現れたら嫌だったので。(40代・男性)
- そこまで心配しなかったため。一人目でしたし、どんな子でも妊娠でき嬉しかったです。(30代・女性)
- 費用が高そうでやらなかった。そもそもあることを知らなかった。(20代・男性)
- NIPTについて知らなかった。(30代・女性)
- 周りの人で受診したという話を聞いたことがなかったから。(30代・男性)
■まとめ
今回の調査では7割以上の方が「受診しなかった」ことがわかりました。
「受診しない」選択をした方は、「もし検査で異常が見つかったとしても産み育てるつもりだった」という方が多いようです。また、「費用がかかる」「母体や胎児に影響があるかもしれないという不安があった」「どこで受けられるのかわからなかった」などの理由から受診しなかったという方もいました。
引用元「日本トレンドリサーチと青山ラジュボークリニックによる調査」
「日本トレンドリサーチ」(https://trend-research.jp/9033/)
青山ラジュボークリニック(https://nipt-info.com/)
やはり皆さん注目の検査ですね!
まだ歴史が浅く、口コミなんかもまだ少ないので、
検討中という方が多いのは納得な気がしますね。
繰り返しになりますが、
検査自体は採血のみなので、
母体、赤ちゃんともに負担がほとんどなく、
更に精度が高く、
重要な判断となる 検査結果を得られるのがNIPT(新型出生前診断)です。
待望の妊娠!!!!
の喜びもつかの間、
お腹の子の、
ダウン症等の染色体異常が気になり不安な日々お送られているようであれば、
ご家族とともによく話し合い、NIPTを含む最良の選択肢を選んで安心して欲しいと思います。
早期に採血のみの検査で、
ダウン症などの可能性を否定できれば非常に安心できると思いますし、
不安な精神状態は赤ちゃんにもよくないと思います。
NIPT(新型出生前診断)を受けてよかったの声
ついに結果が届きました。
この日まで入院時期とも重なり変な夢を見たり何度もNIPTについて調べたり、不安な日々でしたが結果はすべて異常なし。
本当に手が震えるほどの緊張と涙が出る安堵感でした。
そしてとても早く性別も分かりました✨
賛否両論ある#出生前診断 ですが
陰性と出たから言えるのかもしれませんが
私は受けて良かったです。
#NIPT検査 で分かることは少ないとはいえ
今後の妊娠期間を心配事を減らせるのは
すごくメリットに感じています。
やっぱり健康な子を産みたいのはみんな同じ親心だと思うし、
残り30週弱心配が1つ減るならそれも一つの選択かなと… .
新型出生前診断【NIPT】の精度や確率について
新型出生前診断【NIPT】の検査精度(確率)
検査の精度には、感度や特異度などの指標があります。
- 感度:胎児に染色体異常がある場合、検査で「陽性」となる割合(陽性検出率)
- 特異度:胎児に染色体異常がない場合、検査で「陰性」となる割合(陰性的中率)
- 陽性的中率:検査で「陽性」になった人の中で、実際に遺伝子変化がある割合
- 陰性的中率:検査で「陰性」になった人の中で、実際に遺伝子変化がない割合
一般的には新型出生前診断の感度・特異度は99%と言われています。弊社で検査を実施した場合、感度:99.99%、特異度:99.97%、陰性的中率99.98%という一般を上回る結果が出ています。
従来の非確定的検査では、超音波検査:80%~85%、母体血清マーカー:80~85%と陽性検出率にやや欠けます。そのことによって、陽性を見逃してしまうリスクもあります。さらに陽性的中率が5%以下であることや、陽性に関してだけでなく陰性に対しても精度が劣ることから結局は確定診断として痛みやリスクの伴う処置のある検査を受けるまで確実な結果を知りえることができませんでした。
しかし、新型出生前診断は陰性的中率が99%以上と確定診断と同程度であることから陰性結果が出た人はほぼ安心することができます。これは、不必要な痛みやリスクのある検査を受けずとも高精度な結果が得られるため、妊婦さんにとって非常にメリットが大きくなります。
出典:DNA先端医療株式会社
【ママの年齢別出生児の染色体疾患の発生率】
母体年齢 (出産時) | ダウン症候群 21トリソミー | エドワーズ症候群 18トリソミー | パト―症候群 13トリソミー |
20 | 1/1441 | 1/10000 | 1/14300 |
25 | 1/1383 | 1/8300 | 1/12500 |
30 | 1/959 | 1/7200 | 1/11100 |
35 | 1/338 | 1/3600 | 1/5300 |
36 | 1/259 | 1/2700 | 1/4000 |
37 | 1/201 | 1/2000 | 1/3100 |
38 | 1/162 | 1/1500 | 1/2400 |
39 | 1/113 | 1/1000 | 1/1800 |
40 | 1/84 | 1/740 | 1/1400 |
41 | 1/69 | 1/530 | 1/1200 |
42 | 1/52 | 1/400 | 1/970 |
43 | 1/37 | 1/310 | 1/840 |
44 | 1/38 | 1/250 | 1/750 |
45 | 1/30 |
(Gardner RJM. Chromosome Abnormalities and Genetic Counseling 4th Edition, New York, Oxford University Press 2011)
染色体の数の違いは母体の妊娠時の年齢(卵の年齢)が高くなると起こる可能性が高くなることが知られています。
報告者にも依りますが、
ダウン症児を妊娠している可能性は、
20歳代でおよそ1/1000以下、
30歳で1/700〜800、
35歳で1/280〜300、
40歳で1/80〜100と可能性が上昇します。
ですから、
母体年齢が高く妊娠した人は胎児の染色体異常を心配する人が多くなります。
ただし、
高いと言っても1%程度ですから超高齢でも90数%は正常と言うことになります。
1%を高いとみるか低いとみるか・・・・。
20歳代と“比べると”確かに高い。
という数字をどうとらえるかということでしょう。
必要以上に恐れることはありません。
新型出生前診断【NIPT】の性別判定と精度(確率)
一般的におなかの赤ちゃんの性別が分かるのは、
妊婦健診で行われる超音波検査で、
実際に性別が分かるようになる時期は、およそ妊娠20週目です。
※ちなみに、おなかの赤ちゃんの性別を判断するうえで大切となるのが、男性器があるかどうかです。
検査で男性器が確認できるのなら男の子、そうでない場合は女の子である可能性があります。
そして、それよりも早く性別を判定できる機会、検査として新型出生前診断(NIPT)があります。
NIPT(新型出生前診断)による性別判定
NIPTは、
母体から採血した血液から胎児の染色体の異数性(染色体の余分なコピーと欠失コピー)をみて、
胎児の染色体異常や遺伝子異常によって起こる疾患の有無を検査する「非侵襲性出生前診断」で、
同時に性別の判定も可能です。
男性の染色体はXY、
女性の染色体は早く性別を判定できる検査XXとなるため、
Y染色体が見つかれば男の子の方が生まれるというのが一般的に認識されている性別決定の法則です。
Y染色体はSRY(Sex-determining region Y)という遺伝子に含まれており、
このSRYが哺乳類における男性の性別を決定しています。
ただし、
稀にSRYがX染色体の方にのってしまい、
Y染色体があるにも関わらず男性になれないケースもあります。
一方女性の場合は、2本のX染色体から性別を特定することができます。
性別がわかる時期と判定の精度
NIPTでは妊娠10週から検査を行って性別を判定することができます。
NIPTは超音波検査よりも早く性別を判定できる検査であり、
NIPTの検査精度は99%と非常に高い確率になっています。
また、
胎児の状態を傷つけるリスクなく染色体異常や遺伝子異常から起こる疾患を早期発見でできるため、
妊婦さんにとっておすすめの出生前診断といえます。
日本産科婦人科学会では性別の告知を推奨していない
新型出生前診断を受けて検査結果が陽性になったとき、
悩んでしまう方も少なくありません。
日本産科婦人科学会では、出生前診断における性別告知を推奨してません。
安易な気持ちで、新型出生前診断を受ける人を抑制するためです。
そのため、学会が認定している医療機関では、
新型出生前診断を受けても、おなかの赤ちゃんの性別が告知されることはありません。
新型出生前診断で性別が分かるのは、認定外の医療機関になります。
新型出生前診断【NIPT】はどこで受けられるの?年齢などの条件は?
新型出生前診断【NIPT】は、
どこの産婦人科クリニックでも実施しているかというとそうではありません。
実施施設は大きく分けると、
認可施設(クリニック)と認可外施設(クリニック)になります。
認可外というと何か怪しい雰囲気はしますが、
特に違法でもなんでもありませんのでご安心ください。
(検査精度なども同じです。)
というわけで、
新型出生前診断を受検しようとした場合、
まずはかかりつけの産婦人科で実施しているか確認し、
実施していないようであれば、
認可施設、認可外施設に向かう事になります。
NIPT認可施設での受検の条件
認可施設で受検する場合、
まずあなたが下記条件を満たしている事が前提となります。
【認可施設での受検条件】
1.胎児超音波検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された者。
2.母体血清マーカー検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された者。
3.染色体数的異常を有する児を妊娠した既往のある者。
4.高年齢の妊婦【分娩予定日に 35歳以上】
5.両親のいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児が 13 トリソミーまたは 21 トリソミーとなる可能性が示唆される者。
以上のように、誰でも認可施設で受検できるわけではありません。
これは、
これは妊婦さんが検査やそれに関連することを正しく理解して自分の意思で検査を受け、検査を受けることによって不利益を被ることがないようにするためです。日本産科婦人科学会が「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査指針」を公表し、それを受け、平成25年3月13日に厚生労働省母子保健課課長から、「『母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査』の指針等について(依頼)」(雇児発母0313第2号)が通知され、
その通知の中では、
「(前略)検査前後における専門家による十分な遺伝カウンセリングにより、検査を受ける妊婦やその家族等に検査の意義や限界などについて正確に理解していただくことが必要である」
とし、
「検査対象者については、(中略)一定の要件を定めることが必要である」、「そのためには、学会関係者に限らず、検査に関わる全ての学術団体、医学研究機関、医療機関、臨床検査会社、遺伝子解析施設、遺伝子解析の仲介会社、健康関連企業等の皆様にも、学会指針を尊重して御対応いただくことが必要と考えている」
と記載されています。NIPTコンソーシアム:http://www.nipt.jp/index.html
という指針のもと倫理面などから慎重にこの検査が行われているからです。
悪い言い方をすれば、この検査をすることによって、
命の選別に繋がってしまうためであります。
当然、我が子の選択について安易な決断など無いとは思いますが、
実際当事者となり、陽性の場合の中絶の判断など、
子どもを産むことについて改めて深く考える非常に難しい問題ではあります。
そのため、
認可施設では、カウンセリングを重要視しており、
日本の認定施設
日本では日本医学会が実施施設の認定を行っている。施設の認定基準としては、
- 産婦人科医と小児科医が常勤で勤務しており、いずれかが臨床遺伝専門医の資格を有している。
- 遺伝に関する専門外来を開設している。
- 遺伝カウンセリングの体勢が整備されている。
- 検査施行後の分娩まで含めた妊娠経過の観察、および母体保護法に基づく妊娠中断の可否の判断および処置を自施設において行うことが可能であり、現に行っていること。
- 絨毛検査や羊水検査などの侵襲をともなう胎児染色体検査を、妊婦の意向に応じて適切に施行することが可能であること。
- 妊婦が5項に述べた侵襲をともなう胎児染色体検査を受けた後も、妊婦のその後の判断に対して支援し、適切な出生前カウンセリングを継続できること。
- 出生後の医療やケアを実施できる、またはそのような施設と密に連携する体制を有すること。
- 連携施設において検査の陽性が出た妊婦について、連携施設からの紹介を受けて前項4~7 の対応を行うことが可能であること。
- 遺伝診療についての会議を定期的に開催して前項2の遺伝に関する専門外来に関わる医療者内で診療についての情報共有を図ること。連携施設がある場合は連携施設においてNIPT に関する出生前カウンセリングを実施している産婦人科医師の会議への参加を受け入れて、連携施設の検査にあたる産婦人科医師との密な連携を維持するように努める。
平成30年7月時点で、臨床研究として認定・登録された全国92施設においてNIPTが実施されています。
認定・登録施設には遺伝専門職である臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーがいます。遺伝カウンセリングを通して妊婦さんとパートナーの方の思いを聞き、遺伝学的情報の提供を行い、お二人が自律的に受検の選択ができるよう、サポートを行っています。
と、
認可施設には 臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラー が在籍し、
受検前後に必ず専門家によるカウンセリングを行っています。
認可施設でのNIPT受検となると、
これは必須事項であり、
遺伝カウンセリングや検査説明、
結果説明などは夫婦そろって受けることが義務づけられることも多く、
多い場合は3回程度通院しなければなりません。
これも認可施設での受検の条件(ハードル)の一つといえるでしょう。
また、
平成30年7月時点で、
臨床研究として認定・登録されたNIPT認可クリニックは全国で92施設
となっており、
エリアによっては施設も少なく予約もとりにくく、
夫婦揃ってという条件面でもハードルを上げているのが現状です。
奥野病院NIPTの口コミ
全国のNIPT(新型出生前診断)認可施設一覧
北海道 |
北海道大学 診療科名:産科 住所:〒060-8648 札幌市北区北14条西5丁目 連絡先:北海道大学病院産科外来 TEL 011-706-5678 担当者:河口哲、柴田有花 |
札幌医科大学附属病院 診療科名:産科・周産期科 住所:札幌市中央区南1条西16丁目 連絡先: 札幌医科大学産科・周産期科外来 担当者:真里谷奨、遠藤俊明、石岡伸一 |
旭川医科大学病院 産婦人科 〒078-8510? 旭川市緑が丘東2条1丁目1-1 連絡先: TEL 0166-65-2111 担当者:横浜祐子、千石一雄(現在は休止中) |
東北 [青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島 ] |
岩手医科大学附属病院 診療科名:臨床遺伝科 住所:〒020-8505 岩手県盛岡市内丸19-1 連絡先: 岩手医科大学附属病院臨床遺伝科 019-651-5111(8483) 担当者:福島明宗、他 |
宮城県立こども病院 診療科名:産科 住所:宮城県仙台市青葉区落合4-3-17 連絡先: 宮城県立こども病院産科外来 022-391-5111 担当者:室月 淳 |
福島県立医科大学附属病院 診療科名:産婦人科 (近日中に遺伝診療部が開設される予定です。 その後はそちらで診療予定になっています。) 住所:福島県福島市光が丘1 連絡先: (TEL):024-547-1111(代表) 産婦人科外来 担当者:渡辺尚文 |
関東 [ 東京 | 神奈川 | 埼玉 ] |
国立成育医療研究センター 診療科名:周産期センター・遺伝診療科 住所:東京都世田谷区大蔵2-10-1 担当者:左合治彦、和田誠司、佐々木愛子 他 |
昭和大学病院 診療科名:産婦人科 住所:東京都品川区旗の台1-5-8 担当者:関沢明彦 他 |
山王病院 診療科名:産婦人科・遺伝カウンセリング外来 住所:〒107-0052 東京都港区赤坂8-10-16 連絡先:TEL 03-3402-3151 担当者:北川道弘、門脇弘子他 |
東京女子医科大学 診療科名:遺伝子医療センターおよび母子総合医療センター 住所:〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1 連絡先:TEL 03-5269-7509 担当者:小川正樹 |
日本医科大学付属病院 診療科名:遺伝診療科 住所:〒113-8603 東京都文京区千駄木 1-1-5 担当者:倉品隆平 也 |
日本赤十字社医療センター 診療科名:産科 住所:〒150-8935 東京都渋谷区広尾4-1-22 担当者:笠井靖代、渡邊理子、有馬香織、他 |
東京慈恵会医科大学 診療科名:産婦人科 住所:〒105-8471 東京都港区西新橋3-19-18 連絡先:TEL 03-3433-1111(代表) 担当者:種元 智洋 |
東京大学医学部附属病院 診療科名:女性診療科・産科内の遺伝専門外来 住所:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 連絡先:TEL 03-3815-5411 内線36142(産科外来) 担当者:牧田 |
東邦大学医療センター大森病院 診療科名:臨床遺伝診療室 住所:〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1 連絡先:TEL 03-3762-4151 担当者:片桐由起子、竹下直樹、玉置優子 |
母子愛育会 総合母子保健センター 愛育クリニック 産婦人科 周産期遺伝相談外来 住所:〒106-8580 港区南麻布5‐6‐8 TEL:03-3473-8310(愛育クリニック代表) 担当者:中山摂子 他 |
横浜市立大学附属病院 診療科名:横浜市立大学附属病院 遺伝子診療部 住所:神奈川県横浜市金沢区福浦3-9 担当者:平原史樹、浜之上はるか 他 |
昭和大学横浜市北部病院 診療科名:産婦人科 住所:〒224-8503 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央35-1 TEL:045-949-7000(代表) 担当者:市塚清健 |
東海大学医学部付属病院 診療科名:東海大学医学部付属病院 遺伝子診療科 住所:〒259-1143 神奈川県伊勢原市下糟屋143 連絡先:TEL 0463-93-1121(代表) 担当者:高橋千果 |
埼玉医科大学病院 診療科名:産婦人科 住所:埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38 連絡先:TEL 049-276-1297(産婦人科外来) 担当者:亀井 良政、難波 聡 |
獨協医科大学埼玉医療センター 診療科名:遺伝カウンセリングセンター 住所:〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50 連絡先:048-965-1111 担当者:不在のため休止中 |
榊原記念病院 診療科名:産婦人科 住所:〒183-0003 東京都府中市朝日町3-16-1 連絡先(TEL):042-314-3111(代表)、042-314-3141(医療連携室) URL:http://www.hospital.heart.or.jp/(産婦人科HPは現在調整中) 担当者:森崎裕子、桂木真司 |
杏林大学医学部付属病院 診療科名:産婦人科 住所:〒181-8611 東京都三鷹市新川6-20-2 連絡先(TEL):0422-47-5511(代) 担当者:長島隆、松島実穂 ※対象は当院で分娩される妊婦さんのみ |
北里大学メディカルセンター 診療科名:産婦人科 遺伝診療科 住所:〒364-8501 埼玉県北本市荒井6-100 連絡先:(TEL) 048-593-1212 担当者:三木 明徳 |
帝京大学医学部附属病院 診療科名:産婦人科 住所:〒173-8606 東京都板橋区加賀2-1-1 連絡先: 帝京大学医学部附属病院 産婦人科外来 03-3964-1211(代表) 担当者:木戸浩一郎(産婦人科医、臨床遺伝専門医)他 |
関東 [ 千葉 | 茨城 | 栃木 | 群馬 ] |
国際医療福祉大学病院 診療科名:産婦人科 住所:〒329-2763 栃木県那須塩原市井口537-3 連絡先:0287-38-2782 担当者:柿沼 敏行 |
獨協医科大学病院 診療科名:総合周産期母子医療センター産科部門 住所:〒321-0293 栃木県下都賀郡壬生町北小林880 連絡先:0282-86-1111 担当者:宮下 進 |
千葉大学医学部附属病院 診療科名:遺伝子診療部 住所:〒260-8677 千葉市中央区亥鼻1-8-1 連絡先:NIPT外来 043-226-2325 担当者:長田久夫 |
東邦大学医療センター 佐倉病院 診療科名:臨床遺伝診療センター 住所:〒285-8741 千葉県佐倉市下志津564-1 連絡先:TEL:043-462-8811 FAX①:043-462-8820 FAX②:043-489-5353 PHS(竹下):6020 PHS(薄井):6339 担当者:臨床遺伝専門医・指導医:竹下直樹 認定遺伝カウンセラー:薄井梨佐 |
茨城県立中央病院 診療科名:遺伝診療部 住所:茨城県笠間市鯉淵6528 連絡先:0296-77-1121 担当者:齋藤 誠 |
水戸済生会総合病院 診療科名:産婦人科 住所:〒311-4198 茨城県水戸市双葉台3-3-10 連絡先: TEL 029-254-5151 担当者:山田直樹 |
自治医科大学附属病院 診療科名:産科婦人科 住所:329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1 連絡先:0285-44-2111 担当者:高橋 宏典 |
信越 [ 新潟 | 長野 | 山梨] |
山梨県立中央病院 診療科名:母性科・遺伝子診療センター 住所:〒400-0027 山梨県甲府市富士見1-1-1 連絡先:055-253-7111 担当者:須波 玲 |
新潟大学医歯学総合病院 診療科名:産科 住所:新潟市中央区旭町通1-757 連絡先:産科病棟 TEL 025-227-2632 担当者:高桑好一、生野寿史 他 |
国立病院機構甲府病院 診療科名:産婦人科 住所:山梨県甲府市天神町11番35号 – 連絡先:(TEL) 055-253-6131 担当者:滝澤 基 |
北陸 [ 富山 | 石川 | 福井 ] |
富山大学 診療科名:富山大学産科婦人科外来 住所:〒930-0194 富山県富山市杉谷2630 連絡先:富山大学産科婦人科外来 TEL 076-434-2281(代表) 担当者:伊藤実香、仁井見英樹 |
金沢医科大学病院 診療科名:産科婦人科 NIPT専門外来 住所:石川県河北郡内灘町大学一丁目1番地 連絡先(TEL):076-286-2211 担当者:高木 弘明 |
東海 [ 愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重 ] |
名古屋市立大学病院 診療科名:臨床遺伝医療部 住所:名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1 担当者:鈴森伸宏 |
名古屋市立西部医療センター 診療科名:遺伝診療部 住所:名古屋市北区平手町1-1-1 連絡先:TEL 052-991-8121 担当者:濱嶋 直樹 |
岐阜大学医学部附属病院 診療科名:遺伝子診療部 住所:〒501-1194 岐阜県岐阜市柳戸1番1 連絡先:TEL 058-230-6000 担当者:深尾敏幸 他 |
藤田保健衛生大学病院 診療科名:産婦人科、遺伝カウンセリング室 住所:〒470-1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98 連絡先:TEL 0562-93-2111(病院代表) URL:https://nipt-clinics.com/2022/04/01/nipt-fujita/(産婦人科ホームページ) 担当者:西澤春紀 他 |
名古屋逓信病院(現 AOI名古屋病院) 診療科名:産婦人科 住所:〒461-8798 名古屋市東区泉2-2-5 連絡先:TEL 052-932-7152 担当者:医事課 友松律夫、 産婦人科 久野尚彦 |
名古屋大学医学部附属病院 診療科名:産婦人科 住所:〒466-8560 名古屋市昭和区鶴舞町65番地 連絡先:TEL 052-741-2111(代表) 担当者:小谷友美、後藤真紀、森川真紀 |
あいち小児保健医療総合センター 診療科名:産科・周産期遺伝外来 住所:〒474-8710 愛知県大府市森岡町七丁目426番地 連絡先:TEL 0562-43-0500(代表)0562-43-0508(医療連携室) 担当者:早川博生 |
豊橋市民病院 診療科名:産婦人科 住所:〒441-8570 愛知県豊橋市青竹町字八間西50番地 連絡先: TEL0532-33-6111(代) 担当者:岡田真由美 遺伝相談外来: https://nipt-clinics.com/2021/04/14/nipt-toyohashi/department/sanhujinka/nipt.html |
名古屋第二赤十字病院 診療科名:臨床遺伝診療科 住所:〒466-8650 愛知県名古屋市昭和区妙見町2-9 連絡先(TEL):052-832-1121(病院代表)産婦人科 加藤PHSまで 担当者:加藤紀子 |
順天堂大学医学部附属静岡病院 診療科名:産婦人科 住所 :静岡県伊豆の国市長岡1129 連絡先: TEL 055-948-3111 担当者 :田中 利隆 |
近畿 [大阪 | 兵庫 | 京都 ] |
大阪大学医学部附属病院 診療科名:産婦人科・遺伝子診療部 住所:大阪府吹田市山田丘2-15 担当者:遠藤誠之、佐藤友紀 他 |
大阪市立総合医療センター 診療科名:遺伝子診療部 遺伝カウンセリング室 住所:大阪市都島区都島本通2-13-22 連絡先:TEL 06-6929-1221(代表) 担当者:中村博昭 他 |
大阪府立 母子保健総合医療センター 診療科名:産科・遺伝診療科 住所:〒594-1101 和泉市室堂町840 連絡先:TEL 0725-56-1220 FAX 0725-56-5682 担当者:岡本陽子、松田圭子 他 |
京都第一赤十字病院 診療科名:産婦人科 住所:〒605?0981 京都市東山区本町15丁目749番地 連絡先:075-561-1121(代表) 担当者:松本真理子 他 |
医療法人財団今井会足立病院 診療科名:遺伝診療部 住所:〒604-0832 京都市中京区間之町通押小路上る鍵屋町481 連絡先:075-221-7431 担当者:濱田 啓義, 山出 一郎 |
国立循環器病研究センター 診療科名:周産期・婦人科 住所:〒565-8565 大阪府吹田市藤白台5-7-1 連絡先:TEL 06-6833-5012(代表) 担当者:根木玲子 |
兵庫医科大学病院 診療科名:産科婦人科、臨床遺伝部 住所:西宮市武庫川町1-1 連絡先: 兵庫医科大学病院 臨床遺伝部 TEL:0798-45-6346 施設URL:www.hosp.hyo-med.ac.jp 妊婦さん向けURL:www.新型出生前診断.com 担当者:澤井英明、守井見奈、佐藤智佳ほか |
神戸大学医学部附属病院 診療科名:産科婦人科、遺伝子診療部 住所:〒650-0017 兵庫県神戸市中央区楠町7-5-2 連絡先: 神戸大学医学部附属病院 産科婦人科 URL:www.hosp.kobe-u.ac.jp 患者さん向けURL: www.新型出生前診断.com 担当者:平久進也、池田真理子 |
神戸アドベンチスト病院 産婦人科・遺伝相談室 住所:〒651-1321 神戸市北区有野台8-4-1 連絡先: TEL:078-981-0161 担当者:伊田 昌功 |
兵庫県立尼崎総合医療センター 遺伝診療センター・産婦人科 住所:〒661-0012 尼崎市南塚口町6丁目8-17 連絡先: TEL:06-6429-5321 FAX:06-6422-7405 担当者:廣瀬雅哉 |
独立行政法人 労働者健康福祉機構 関西ろうさい病院 診療科名 産婦人科 〒660-8511 尼崎市稲葉荘3-1-69 連絡先: TEL:06-6416-1221 担当者:産婦人科 医長 鶴田智彦 |
関西医科大学付属病院 診療科名:周産期母子センター 産科 住所:大阪府枚方市新町2丁目3番1号 連絡先: TEL:072-804-0101 担当者:笠松 敦 |
公益財団法人 聖バルナバ病院 診療科名:産婦人科/遺伝カウンセリング外来 住所:543-0032 大阪市天王寺区細工谷1-3-18 連絡先:06-6779-1600 担当者:成瀨 勝彦 ※対象は原則として当院で健診中の妊婦さんのみ |
三菱京都病院 診療科名:産婦人科 住所 :京都府京都市西京区桂御所町1番地 連絡先 TEL 075-381-2111(代表) 075-381-7811(予約センター) 担当者 :佐々木聖子 |
近畿 [ 滋賀 | 奈良 | 和歌山 ] |
奈良県立医科大学 診療科名:産婦人科 住所:〒634-8521 奈良県橿原市四条町840 連絡先: 奈良県立医科大学 産婦人科 担当者:小林浩・成瀬勝彦・常見泰平・重富洋志・赤坂珠理晃 |
滋賀医科大学 診療科名:産科学婦人科学講座 住所:〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 連絡先: TEL:077-548-2576(外来直通) 担当者:小野哲男 |
和歌山県立医科大学附属病院 診療科名:遺伝外来 住所:〒641-0012 和歌山市紀三井寺811-1 連絡先: TEL:073-447-2300 内線(2268) こちらは水曜日のみ在室しています。 遺伝外来予約番号 073-441-0871 (こちらは一般からの受付は人員の関係でおこなっておりません) 担当者:南 佐和子 |
日本赤十字社 和歌山医療センター 診療科名:産婦人科 住所:〒640-8558 和歌山市小松原通四丁目20番地 TEL:073-422-4171 担当者:豊福 彩 |
中国 [ 鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 ] |
岡山大学病院 診療科名:産科婦人科 住所:〒700-8558 岡山市北区鹿田町2-5-1 連絡先: 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 産科・婦人科学教室 TEL:086-235-7320 FAX:086-225-9570 担当者:増山 寿、早田 桂 |
広島大学病院 診療科名:遺伝子診療部(産婦人科) 住所:〒734-8551 広島市南区霞1-2-3 連絡先:TEL 082-257-5965 担当者:兵頭麻希、他 |
中国電力中電病院 診療科名:産婦人科 住所:〒730-8562 広島市中区大手町3-4-27 連絡先: TEL:082-541-4012 担当者:三春範夫 |
山口県立総合医療センター 診療科名:産婦人科 住所:〒747-8511 防府市大崎77 連絡先 TEL 0835-22-5355(地域医療連携室) 担当者:佐世正勝 |
島根大学医学部附属病院 診療科名:臨床遺伝診療部 住所:〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1 連絡先:TEL 0853-20-2061 担当者:竹谷健 |
鳥取大学医学部附属病院 診療科名:遺伝子診療科 住所:〒683-8504 鳥取県米子市西町36-1 連絡先:TEL 0859-38-6692 担当者:岡崎哲也、他 |
四国 [ 徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知 ] |
徳島大学病院 診療科名:周産母子センター 臨床遺伝診療部(遺伝カウンセリング室) 住所:徳島市蔵本町2-50-1 連絡先:TEL 088-633-9218(遺伝カウンセリング室) 担当者:加地 剛 |
愛媛大学医学部附属病院 診療科名:臨床遺伝医療部(周産母子センター・小児科) 住所:愛媛県東温市志津川 連絡先:TEL:089-960-5322, 5261(医療福祉支援センター) |
四国 こどもとおとなの医療センター 診療科:遺伝医療センター 住所:香川県善通寺市仙遊町2-1-1 連絡先:TEL 0877-62-1000(代表→遺伝医療センターへ) 担当者:前田和寿、近藤朱音、深野智華 |
高知大学医学部附属病院 診療科:臨床遺伝診療部 住所:〒783-0043 高知県南国市岡豊町小蓮 連絡先:TEL 088-866-5811(代表) 担当者:池上信夫、田代真理 |
九州 [ 福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 ] |
国立病院機構九州医療センター 診療科名:遺伝カウンセリング外来 住所:〒810-8563 福岡県福岡市中央区地行浜1-8-1 連絡先: 遺伝カウンセリングの申し込みは医事課外来係 TEL 092-852-0700(代表) 担当者:蓮尾泰平 |
長崎大学病院 診療科名:長崎大学病院 遺伝カウンセリング室 住所:〒852-8501 長崎県長崎市坂本1-7-1 連絡先: 長崎大学病院遺伝カウンセリング室(9時-16時) TEL:095-819-7548 担当者:増崎英明、三浦清徳 |
福岡大学病院 診療科名:遺伝医療室 住所:〒814-0180 福岡市城南区七隈7-45-1 連絡先:TEL 092-801-1011 担当者:村田将春 |
独立行政法人 国立病院機構 小倉医療センター 診療科名:産婦人科 遺伝カウンセリング外来 住所:〒802-8533 福岡県北九州市小倉南区春ヶ丘10-1 連絡先:TEL 093-921-8881 担当者:産婦人科 遺伝カウンセリング担当 川上浩介 |
熊本大学 熊本大学医学部附属病院 診療科名:産科婦人科 住所:〒860-8556 熊本県熊本市中央区本荘1-1-1 連絡先:TEL 096-373-5669(産科外来) 担当者:大場 隆、三渕 浩、柊中智恵子 他 |
福岡市立こども病院 診療科名:産科 住所:〒813-0017 福岡市東区香椎照葉5丁目1-1 連絡先:TEL 092-682-7000 担当者:中並尚幸 |
久留米大学病院 診療科名 産科 住所:〒830-0011 福岡県久留米市旭町67 久留米大学病院 連絡先:TEL 0942-31-7710 担当者 吉里俊幸、堀之内崇士 |
NIPT(新型出生前診断)認可外施設
認可施設でのNIPT受検には、
妊婦さんの受検条件や、
・夫婦そろってのカウンセリングが複数回必要
・認可施設はエリアによって予約が取りにくい
など様々な要因で、
新型出生前診断を受けたくてもハードルが高くなっており、
受けられない方がいらっしゃると思います。
そんな方の受け皿となっているのが、
認可外施設となります。
認可外施設の特徴は下記になります。
NIPT(新型出生前診断)の認可外施設の特徴
・検査日の予約日程に融通が利く
・妊娠初期の辛い時期にありがたい、一回だけの来院で完結できる
・紹介状なども不要
・検査精度や費用にもほぼ違いなし
・夫婦そろっての来院がマストではない。一人での来院可
認可外施設で新型出生前診断を受けるうえで、
この融通が非常に効くことがメリットであります。
また、
施設では採血のみで検査自体は専門機関に送られて行われるため、
認可・認可外に精度の違いはありません。
日本産科婦人科学会が重要視しているカウンセリングに関してが唯一の弱点となりますが、
最近では専門家のカウンセリングをしっかり用意している施設もあり、
しっかりと調べ、アフターフォローなどをしっかりしている施設を選べば、
認可外施設の方が負担なくメリットが多い場合もあります。
私も認可外施設で受検しましたが、予約も取りやすく非常に助かりました。
NIPT実績も認定施設より豊富で、先生も産婦人科医の↓はおすすめですよ。
【参考】東京NIPT新型出生前診断奥野病院NIPTの口コミ
新型出生前診断【NIPT】の結果は?その後の選択肢は・・・
検査の結果は、
施設によってばらつきはありますが、
おおよそ1~2週間で判定が出ます。
内容としては、それぞれの染色体に対して、
「陽性」か「陰性」で判定されます。
ここで「陰性」であれば、不安な気持ちも解消し、
残りのマタニティライフも安心して過ごすことができます。
陽性と出た場合、
その染色体の変化を有する(異常あり)可能性が高いことを示しています。
とはいえ、
可能性が高いということで確定ではなく、
このあとに羊水検査などの確定検査をする流れになります。
(NIPTの検査で陽性が出た場合の羊水検査はクリニックが負担をしてくれることが多いです)
新型出生前診断【NIPT】にかかる費用は?
検査費用は医療機関によるものの20万円程度です。
検査そのものの費用が20万程度になり、
それ以外に、遺伝カウンセリング料や初(再)診料がかかる場合があります。
【基本料金】
■認定施設 :約16~21万円
■無認可施設:約10~20万円
※施設により変わってきます。
陽性の場合の確定検査(羊水検査)費用
■認定施設の場合 :基本追加費用なしの場合が多い
■無認可施設の場合:施設による。追加費用無しの所が多い
※受検施設へ要確認も、基本的には検査費用に含まれていたり、補助が出て負担が無い事が多いです。
受診料金および検査料金はいずれも自費(健康保険外)診療
費用は健康保険の適用がなく自費扱いとなります。
海外では、NIPTの普及が進み、公費で行われている国もありますが、
日本では倫理面などから現状はそこまで積極的ではありません。
【陽性となった場合の羊水検査(確定検査)の費用が検査費用に含まれているかは要チェック】
NIPTで陽性となった場合、確定検査にまわることになりますが、その際の羊水検査(確定検査)の費用が、そもそものNIPT時の費用に含まれていたり、補助が出たり医療機関によって異なります。追加の費用が発生しないことが多いですがチェックをしておいた方が無難です。
医療費控除の対象にはなりません
下記国税庁のHPのQ&Aの回答となります。
【照会要旨】妊婦に対して行う母体血を用いた出生前遺伝学的検査(以下「本件検査」といいます。)の費用は医療費控除の対象になりますか。
【回答要旨】医療費控除の対象とはなりません。
医師又は歯科医師による診療等の対価として支払われるものは医療費控除に該当しますが、いわゆる人間ドックその他の健康診断のように疾病の治療を伴うものではないものは、医療費控除の対象とはなりません。しかし、健康診断の結果、重大な疾病が発見され、引き続きその疾病の治療を行った場合には、治療に先だって行われる診察と同様に考えることができますので、その健康診断のための費用も医療費控除に含まれます(所得税基本通達73-4)。本件検査は、胎児の染色体の数的異常を調べるものであって、診断の一種であり、また、本件検査を行った結果、染色体の数的異常が発見されたとしても、それが治療につながらないとされていることからすると、本件検査は、妊婦や胎児の治療に先だって行われる診療等と解することはできません。
したがって、本件検査に係る費用は、医療費控除の対象となりません。
↑NIPT(新型出生前診断)にかかる費用について詳しくはこちらから↑
費用の安い施設はある?
↓NIPT(新型出生前診断)を最安値で受けられるクリニックは?↓
NIPT(新型出生前診断)のできるおすすめ施設は・・・
NIPT(新型出生前診断)施設【東京】
東京のおすすめNIPTクリニックをご紹介。
年齢制限なしで予約も取りやすい実績豊富な安心のクリニックから、
NIPT検査費用が業界最安のクリニックなどの検査の流れや、口コミ体験談も。
【参考】新型出生前診断NIPT東京
NIPT(新型出生前診断)施設【大阪】
大阪のおすすめNIPTクリニックをご紹介。
年齢制限なしで予約も取りやすい実績豊富な安心のクリニックから、
NIPT検査費用が業界最安のクリニックなどの検査の流れや、口コミ体験談も。
【参考】NIPT奥野病院大阪の口コミ
NIPT(新型出生前診断)施設【北海道・札幌】
NIPT(新型出生前診断)施設【東北】
【参考】東北・宮城・福島・仙台・郡山のおすすめNIPTクリニック
NIPT(新型出生前診断)施設【中部】
NIPT(新型出生前診断)施設【九州・沖縄・中四国】
新型出生前診断(NIPT)とは?【まとめ】
NIPT(新型出生前診断)は、
ダウン症候群(21トリソミー)、
エドワーズ症候群(18トリソミー)、
パト―症候群(13トリソミー)
といった染色体異常を、
早期に、妊婦・胎児ともに負担リスクなく、かなりの精度で確かめられる検査です。
(確定検査ではないため、陽性であれば更なる羊水検査などが必要)
精度の高い検査であり、陰性であれば高い安心を得られます。
しかし、
NIPT(新型出生前診断)で陽性の判定後、
羊水検査(確定検査)も陽性であった場合(陽性が確定した場合)どうするのか、
決断を迫られることになります。
命の選別とも言われ、この検査をすることにより、
安易な中絶が行われるといった批判の声も少なからず出ていますが、
これに関しては、
自分の子を中絶することになっても、その理由がどんな事であれその決断に安易なんてことは絶対にないと思いますので他人がどうこうキレイごとを言う話ではないと思います。
また、早くから診断がつくことによって、
早くから受け入れる準備や心構えができるので心配、気になるのであれば、
是非検討していただきたい検査です。
ヒロクリニックnipt東京駅前院
追記:Q&A NIPTのリスクやデメリットは?認可無認可の違いは?
Q:リスクやデメリットなどは?
A:
・100%でない異常「偽陰性」もあります。
・検査結果で何がわかるのか、出た結果に対して家族としてどうするのか、
しっかりと話し合った上での検査でない場合、不安、心配が逆に継続、大きくなる可能性があります。我が子のことで重大な結果、決断を求められる事もあります。
Q:NIPTの認可施設と無認可施設の違いは?
A:
既に【NIPT認可施設での受検の条件】でお話しましたが、
受けられる妊婦さんの条件があります。
【認可施設での受検条件】
1.胎児超音波検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された者。
2.母体血清マーカー検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された者。
3.染色体数的異常を有する児を妊娠した既往のある者。
4.高年齢の妊婦【分娩予定日に 35歳以上】
5.両親のいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児が 13 トリソミーまたは 21 トリソミーとなる可能性が示唆される者。
また、施設によるところはありますが、
受検の際は夫婦そろってのカウンセリングを複数回必須であったり、
予約の際にかかりつけの産婦人科からの紹介状が必要だったりとルールがあります。
このあたりが大きな違いです。
しかし、重要な精度に関して言えば、
無認可というと聞こえは悪いような気がしますが、
検査自体は採血のみなので、
胎児超音波検査のように、医師の腕、経験によって差が出ることはないのですし、
結果判明などの精度に違いはありませんので御安心ください。
昨今、海外ではスタンダードな検査になってきておりますし、
わが子がダウン症等の異常はないか確認したいというのは普通の考えですので、
若い方も安心を手に入れるために無認可施設で検査を受けるのは全然アリだと思います。
また、
認可施設・無認可施設の違いとしてはカウンセリングが無いという事があります。
たしかに、
こういった部分が無いことによる、妊婦さんへの説明不足やフォローが足りないことを問題視する声もありますが、正直これに関しては、異常があった場合に中絶をするという命の選別になるのではないかという倫理的な問題が大きいと思います。
が、 繰り返しになりますが、
自分の子を中絶することになっても、その理由がどんな事であれその決断に安易なんてことは絶対にないと思いますので他人がどうこうキレイごとを言う話ではないと思います。
早期に異常があるかないか確認したい、確認して安心がしたい
というのであれば無認可施設でも受ける選択しもありではないでしょうか。
そして、無認可施設でもカウンセリングを無料で実施してもらえるクリニックも増えてきていますし、
私のおすすめクリニックの八重洲セムクリニック(東京)奥野病院(大阪)であれば、
無認可ながらカウンセリングもありますし、産婦人科ですので、もしもの時もすべて一貫して対応が可能となっています。
新型出生前診断【NIPT】の問題点・陽性時の中絶などに関して
新型出生前診断(NIPT)は優秀な検査ゆえ、
陽性という結果が出たあとの中絶という決断など倫理面での問題も多く語られています。
陰性という結果を得て、喜びと安心したマタニティライフを送っている方がいる一方で、
陽性という結果が出た時の9割が中絶を選択しているというデータもあります。
日本の人口妊娠中絶件数
厚生労働省の報告によると、
2013年から2017までの5年間で87万7182人が人工妊娠中絶を行なったという結果がでています。
最も中絶の多い年齢が20〜24歳となっていて、
理由としては最も多いのが
・「経済的余裕がない」で23.8%(男性22.2%、女性24.7%)
・「相手と結婚していないので産めない」23.0%(男性24.4%、女性22.2%)
・「相手が出産に同意しなかった」10.3%(男性11.1%、女性9.9%)
となっています。
日本の中絶に関して
「母体保護法」という、母体の生命健康を保護することを目的とした法律があります。
母体保護法第 14条
- 第1項
- 第1号 妊娠の継続または分娩が身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
- 第2号 暴行若しくは脅迫によってまたは抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの
- 第2項 前項の同意は,配偶者が知れないとき若しくはその意志を表示することができないときまた は妊娠後に配偶者がなくなったときには本人の意思だけで足りる
人工妊娠中絶可能な時期は21週6日までと定められています。
初期中絶と中期中絶とあり、
中絶を行う時期によって手術方法や費用、母体へのリスクも変わってきます。初期中絶は妊娠6週〜11週6日までの間に行う手術の事を指し、中期中絶とは妊娠12週〜21週6日までの事を指します。
初期中絶は通常10分程度で終わるため、入院などはなく手術が終わり次第当日帰宅することが可能です。
中期中絶は初期中絶とは異なり、陣痛をおこして実際の出産と同じような処置が行われます。NIPT(新型出生前診断)の検査では10週目から検査が可能な施設が多いですが、
NIPTの検査は確定検査ではないため陽性の場合は羊水検査などの確定検査を受ける流れとなります。
そのため、中絶という選択をする場合には早急に決断をしなくてはなりません。
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初期の場合
吸引法
機械により吸引をかけて吸い出す方法。手術時間は短いが、感染症を防ぐため滅菌消毒時間に時間がかかる。
掻把(そうは)法
特殊なハサミ状の器具により内容をかき出す方法。機械がシンプルで感染症の可能性も低いため、国内ではほとんどの病院でこちらの方法が用いられている。
共に数時間ほどで、日帰り手術となっています。
中期の場合
12週以降は人工死産という扱いになり、人工的に誘発剤により通常分娩と同じように出産します。手術ではなく陣痛を起こして出産形式で中絶を行います。何日も時間がかかったり胎児が出てからも子宮の戻りを確認する必要があるため3~5日の入院が一般的です。
また妊娠12週以降では、7日以内に死産届を役所に提出し、火葬による埋葬が義務付けられています。
また、
中絶手術はほとんどの場合健康保険がきかず、自己負担となります。
- 10週未満で13~15万円程度
- 10~11週で15~20万円程度
- 12~15週で21万円程度
- 16~21週で44万円程度
その他に中期では届け出処理のための費用や入院費用がかかり、
診察した時の週数や胎児の大きさにより異なります。
NIPT(新型出生前診断)と中絶について
NIPT(新型出生前診断)を受ける妊婦さんの数は年々増加傾向にあります。
2013年4月から2017年9月までの約4年半でに5万1139人が新型出生前診断を受け、
染色体異常である陽性と判定された人は933人。
その中の907人が中絶を選択したと報告されています。
約97%の人が人工妊娠中絶を選択しているという事がわかります。
平均すると1年間で全体の人工妊娠中絶数は17万5000人、
新型出生前診断で中絶を選択した人は201人。
全体の中絶件数で考えるとNIPTでの中絶件数は1%にも満たないという事になります。